本園附属の広大な自然体験学習園が、小高い山々に囲まれ、鳥や虫のさえずりが聞こえる、閑静で、安全な盤渓の地にあります。お子さまが太陽の恵みをいっぱいに受けて、明るくたくましく成長することを願って「おひさまひろば」と名づけました。
今日、大都会の中から自然環境や自然の恵みが失われていることはお子さまの成長にとってたいへんゆゆしいことです。そこで、数年前から、保護者の方々の多方面にわたる献身的なご協力をいただきながら、教職員全員で、荒地を開墾し、畑地や庭園や池を整備し、その基本的な環境整備がほぼ完了しました。

この豊かな自然に恵まれた盤渓で、子どもたちは、太陽の光を思い切り浴びて、おいしい空気をたくさん吸いながら、『畑に種をまき』『苗を植え』『実りの喜び』を味わいます。また、虫を捕ったりおたまじゃくしを育てたり、走ったり跳んだりあそんだりしながら、いろいろなことを学んでいます。そして、元気で、賢く、心優しい子ども、大自然のすばらしさに感動し、さまざまなことに驚きや興味を示す子ども、自然の恵みに感謝する子どもの育成に努めています。

• 園児は畑で夢中でいも掘りをして、「太ったいもだ！」、「ちびいもだ！」、「おもしろい形のいもだ！」と、まるで宝物でも見つけるように歓声をあげています。
• トウキビを「クルッ」と回して「ポキッ」ともぎとるのも新鮮な体験のようです。
• 大根が無事抜けたときの感触がうれしいらしく、「ヤッター！」という声が聞こえます。
• ジャンボかぼちゃの大きさに驚きます。

このような体験をとおして、園児たちから心やさしい、賢い様子がたくさんうかがえます。

• 割れているニンジンをみて、「ワー、もったいない。このニンジンでも食べられるよねー。」「悪いところとったら食べられるよね。」「お家に持って帰ってお母さんにわるい所とってもらって食べてみよう。」などと言って持ち帰る子。
• ハーブのミントを摘んで、「家族5人でハーブティーをするから、たくさんミントの葉を摘まなくちゃー。」と精を出す子。
• オオハンゴンソウ、アカツメクサ、ゲンノショウコウ等を摘んで、「ブーケにしてお母さんのプレゼントに持っていこう。」という子。

収穫したものは、家に持ち帰り料理をしていただき楽しんだり、園で煮てみんなで食べたり、かぼちゃ団子やいも団子などにして楽しむこともあります。

一方、庭や芝生では、トンボ、チョウチョ、バッタ、コオロギ、クワガタ、キリギリス、トノサマバッタなどといっしょにあそびます。
池にはエゾサンショウウオやオタマジャクシやヤゴが泳ぎ、シオカラトンボやギンヤンマが飛んでいますし、木々には桑やコクワが実ると摘んで食べます。

庭には、これまで、梅、さくらんぼ、プルーン、すぐり、桑の苗を植え少しずつ生長していますが、早く実をつけて子どもたちに食べてほしいと念じています。